ワサビ こちらのイラストは1772年にプリーストリーさんが
行った実験を再現したものです。
ガラスの容器で蓋をして、中にハッカと言う植物を入れたところ、
蝋燭が燃えて、ネズミも生育できました!
この実験結果から植物は酸素を発生することが明らかになったのです。
今回は光を吸収されたあと一体どのようにして酸素が発生するか説明していきたいと思います。
難しい単語だけを暗記のように覚えるのではなく、
流れを知り、理解を深めていけばきっと興味深く、
楽しい内容になること間違いなしです!!
光合成は光の吸収によって化学反応を起こす現象、光化学反応の代表例です。
前回の内容では光エネルギーを吸収するクロロフィルを解説しました。
最終的にエネルギーは反応中心クロロフィルに集められ、
励起状態になり電子を放出するのですが
電子が減ってしまった反応中心クロロフィルはこのあとどうなるのでしょうか?
まず、反応中心クロロフィルはチラコイド内の水を分解して、
そこから電子を補充しようとします。
この時の反応が 2(H2O) → 4(e-) + 4(H+) + (O2)
お気づきでしょうか
水を分解する過程で酸素が発生しました!
実は光合成で発生する酸素は水の分解から生まれたものなんです。
中学校のとき
と習いましたが、厳密に言えば
「光合成は水を分解して酸素が発生する仕組み。」
です。
二酸化炭素は別のところで活躍します。
それはまた今度説明します。
ここまでの光を吸収して、水を分解し電子を取り出して酸素を作る過程は
光化学系IIで行われている。
光化学系は複数のタンパク質から構成されているため
光化学系II複合体と呼ばれている。
その中でも水を分解する部分を酸素発生複合体(マンガンクラスター)と言う。
光化学系IIがあると言うことは、、、。
光化学系Iももちろんあります!!
ここに反応中心クロロフィルから放出された電子が移動するのです。
しかし、この二つの光化学系は互いに離れているため
電子を運搬する役割を担う物質が必要になります。
ここで登場するのが電子伝達体です!
電子は電子伝達体を経由しながら光化学系Iへと向かうのです。
この道筋を電子伝達系または電子伝達経路と言います。
電子さん! かなりの長旅ですね!
次回は電子伝達体の物質を紹介します。
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